イライラしやすくなり不安や憂鬱になる、体がほてる、皮膚がかゆくなる、
などの不調、更年期かもしれません。
40代以上の方だけではなく、30代のプレ更年期の方も増えています。
更年期の症状の程度を確認する簡単なチェックシートを紹介します。
更年期の不調はバリエーションが豊富
ほんとうに多くの種類の不調が出ます。
身体の状態、生活習慣、体系、ストレスがたまっているか、などで個人差があります。
症状別にまとめました。
更年期の症状別のまとめ
◆身体にでる症状
のぼせ、めまい、顔がほてる、顔だけ汗をかく、
全身に汗をかく、太りやすくなる、
肩こり、頭痛、冷え性、動悸、息切れ
高血圧、食欲不振、吐き気
◆精神にでる症状
イライラ、不安、憂鬱、神経過敏、興奮、不眠、朝起きられない、嫉妬心、ヒステリー、注意力散漫、物忘れ
◆月経周期にでる症状
生理が遅れる、大量の経血、不正出血
◆皮膚にでる症状
色がくすむ、しみができる、毛穴が開く、肌の弾力がなくなる、たるむ、肌が乾燥する、かぶれやすくなる、かゆみが出る
思い当たる症状もあるのではないでしょうか。お悩みの症状があるのでしたら、更年期が原因かもしれません。
更年期の症状をチェックしてみましょう
簡略更年期指数であなたの更年期の症状の程度をチェックしてみましょう
更年期の症状の有無の確認、症状の程度の確認のために、よく利用されているのがこの簡略更年期指数(SMI)チェックと呼ばれる方法です。
簡略更年期指数(SMI)チェックは、小山嵩夫医師の発案によりさまざまな医療現場で使われています。
日本人の女性の更年期特有の症状などを反映して臨床など利用されやすいように作成されたものです。
チェック方法
質問の症状が出ているかどうかを、強、中、弱、無から選びます。
質問により、点数が違います。それぞれの点数を合計してみましょう。
症状がない場合は0点です
1 顔がほてる
強(-10点)中(-6点) 弱(-3点)
2 汗をかきやすい
強(-10点)中(-6点) 弱(-3点)
3 腰や手足が冷える
強(-14点)中(-9点) 弱(-5点)
4 息切れ、動悸がする
強(-12点)中(-8点) 弱(-4点)
5 寝つきが悪い、または眠りがあさい
強(-14点)中(-9点) 弱(-5点)
6 怒りやすく、すぐイライラする
強(-12点)中(-8点) 弱(-4点)
7 くよくよしたり、憂うつになることがある
強(-7点)中(-5点) 弱(-3点)
8 頭痛、めまい、吐き気がよくある
強(-7点)中(-5点) 弱(-3点)
9 疲れやすい
強(-7点)中(-4点) 弱(-2点)
10 肩こり、腰痛、手足の痛みがある
強(-7点)中(-5点) 弱(-3点)
判定結果
0~25 点
上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。
26~50 点
食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。
51~65 点
医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けた方がいいでしょう。
66~80 点
長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。
81~100 点
各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう。
(簡略更年期指数・小山嵩夫医師 1992年 より)
婦人科医の受診のすすめ
更年期の症状がひどい場合は、悩まないで、婦人科を受診しましょう。
女性ホルモンの減少という生理現象ですので、
気軽に婦人科の医師に相談してみましょう。
ホルモン検査で不調の原因が更年期障害かどうか特定できます。
不調の原因がわかるだけでも気楽になるものです。
不調の原因が更年期障害だとわかったら、治療方法はいくつか選択できます。
漢方薬、市販薬の服用、ホルモン補充療法などです。
症状については個人差がありますので、ホルモン療法で改善する方もいます。
また、漢方の服用や市販薬の利用という選択肢もあります。
市販薬の命の母A(小林製薬)は、100年以上服用されていた歴史があり安心です。
病院に行くほどではない、という方は試してみるとよいですね。
私は40歳くらいから子宮筋腫を患っていますが、45歳くらいから貧血の症状がひどくなりました。
更年期の症状も出てきましたので、婦人科病院を転々としました。
子宮筋腫はいくつもあり、大きなものは直径9センチ以上ありました。
子宮筋腫の治療と更年期の治療を同時にすることは多少複雑です。
子宮筋腫のホルモン治療は、女性ホルモンを減らすのですが、
更年期のホルモン治療は、女性ホルモンを増やします。
先生により意見が違いました。
・子宮筋腫をすぐにでも手術をしたほうがよい
・ホルモン療法でまずは子宮筋腫を小さくする
・漢方の服用とホルモン補充療法の併用で、子宮筋腫を小さくする
・経過観察
(もうすぐ閉経なので、閉経後は子宮筋腫が小さくなるため)
ホルモン療法で女性ホルモンを増やすと、更年期がひどくなります。
そうはいっても、手術をするのも不安です。
そこで、手術やホルモン療法は避けて、経過観察しましょうという先生に従って、まずは貧血の治療だけしました。
日常生活や食生活でも気をつけていましたので、貧血が治ったら、更年期の不調も改善されました。
腰や手足の冷え、めまいや動機、は貧血の症状だったのです。
更年期と思っていたら、他の病気が原因という場合もあります。
症状を感じたら、まずは婦人科を受診するのがよいですね。
まとめ
更年期は、日常生活や食生活を改善しつつ、自分にあった治療を行うことが大切だと思います。
更年期は命にかかわる病気ではないのですが、日常生活に支障がでることがあります。そのつらさは自分にしかわかりません。
私自身も専門家の意見を聞きつつ、自分で納得できる方法を選びました。