老化の原因は、細胞の酸化と糖化と言われていますが、糖化ってなんでしょうか。
聞きなれない言葉ですが、アンチエイジングのためには予防が大切です!
糖化の説明と、予防について紹介します。
身体の糖化とは?老化とどう関係するの?
糖化とは、糖がたんぱく質と結びつく化学反応をいいます。
糖化はここ数年注目されている老化の原因です。
以前は、酸化だけが注目を浴びていましたが、身体の糖化も老化の大きな原因となることがわかってきました。
身体の糖化とは具体的にどのような現象なのでしょうか。
糖化は「身体のごげ」とたとえられます。
食品では、たとえばホットケーキの表面が熱でこんがり小麦色に変色することです。
たんぱく質を含む牛乳や小麦粉と砂糖を加えて焼くと、褐色に変色しますよね。
パンやフライドポテトも砂糖を使って焼き上がりをこんがり褐色にします。
糖化は酸化と同じように体内でも起こります。
身体の糖化とは、体内にあるたんぱく質が血液の中にある糖と結びつく反応をいいます。
糖化反応によってAEGs(糖化最終生成物)物質が生成されます。
AEGs(糖化最終生成物)物質はたんぱく質を褐色に変色させ、硬くします。
身体が糖化するとどうなるのでしょうか
◆皮膚のコラーゲンが糖化
AGEsが生成されて、肌全体を黄色くくすませてしまいます。
肌の弾力もなくなり、お肌が硬くなります。
◆血液の中で糖化
動脈硬化や糖尿病の原因となります。
美容にとって困ることは、お肌の老化に重大な影響が!
糖化を防ぐことは、お肌の若さを保つためにとても大切なのです。
お顔全体がくずんできた
はりや弾力がなくなってきた
しわやたるみが増えてきた
肌が硬くなってきた
というお悩みの方は、お肌の糖化が原因かもしれません。
糖化は戻るのでしょうか
残念なことに、AEGsは一度生成されると分解されずに蓄積されます。
蓄積されたAEGsは老化を進行させ、病気の原因ともなります。
糖化してしまうと、もとには戻りません。
でも、せめてこれ以上糖化しないようにしたいですね。
糖化の原因と予防
糖化の原因とは?
糖分の摂りすぎです。
血液の中の糖分、血糖値が上昇すると起こりやすくなります。
糖分は砂糖を使ったお菓子やお米、パン、麺などの炭水化物に多く含まれます。
糖化を防ぐ方法
糖化を解消することは難しいのですが、食事や生活習慣で改善と予防をすることができます。
糖化の予防は糖尿病の予防になります。
◆ 糖化の原因となる食品を控える。
砂糖、甘いお菓子、甘い飲み物、菓子パンなど甘いものを控える
炭水化物を摂り過ぎない
お米は玄米、麦、雑穀にして、一食にお茶碗軽く一杯を目安にしましょう。
◆ ゆっくり食べ、腹八分目にする。
ゆっくり食べると食べすぎを防ぐことができます。
◆ 食べる順番を、野菜→肉、魚→炭水化物の順番にする。
血糖値が急に上がることを防いでくれます。
◆ 適度な運動をする。食後がおすすめ。
特に食後1時間は血糖値が上がった状態ですので、軽く身体を動かして糖を消費してしまう方法効果的です。
昔の人は食べたあとにすぐ寝ると牛になると言いましたが、一理ありますね。
◆ 紫外線を防ぐ。
特にお顔への紫外線は肌の表面からも糖化を進ませますので、季節にかかわりなく、肌には日焼け止めを塗り、帽子や日傘で直射日光を避けましょう。
酸化と同様に糖化も食事と生活習慣で防ぐことができます。
女性は甘いものが好きな方が多いので、ついついお菓子、菓子パン、ケーキ、ドーナッツなどを食べたくなってしまいますが、その甘いものがお肌の老化を招きます。
1万円の美容液を塗るより、甘いものがまんするほうが、お肌の老化予防になるかもしれません。
私も甘いものの誘惑には、両手で顔のお肌を触って、これを食べると、肌がくすむ、黄ばむ、しわになる、固くなる、と考えます。
わりとあきらめがよくなります。ストレスがたまらない程度に、甘いものを控えてみてください。
酸化と糖化はセットで起こるので要注意!
身体に糖化によるAEGsが蓄積されると、身体の免疫作用により、活性酸素が発生します。
活性酸素により、身体の酸化は進みます。
活性酸素により糖化も進みます。
酸化と糖化は相乗効果で進んでしまうのですね。
その分、酸化を予防すると糖化も予防できます
活性酸素を発生させない酸化の予防策は、糖化の予防にもなります。
血液中の糖分の上昇を防ぐ糖化の予防策は、酸化の予防にもなります。
また、酸化と糖化の予防のために紹介しました食事や生活習慣は、ダイエットにもなります。
体系を維持することは、体の酸化と糖化を予防して、老化の防止につながりますね。
サロンのお客様をみていましても、体系を維持してお若く見える方は、身体が酸化していませんし、お肌が糖化していません。
食事の内容と量に気をつけていますし、甘いものをたくさん食べることはしません。適度な運動もしています。
また、毎日楽しそうに生活していらっしゃいます。ストレスが多少あっても上手につきあっています。食事、運動、心の習慣で自然に酸化と糖化を防いでいるのですね。
酸化や糖化の原因の食べ物を食べてしまったときの対策
ついつい甘いものをたべてしまったり、揚げ物を食べてしまっ足り、飲みすぎてしまったりというときは、糖分の少ない抗酸化食品をたくさん食べましょう。
●キャベツ中心のサラダを黒酢とアマニ油をかけて食べる
●めかぶに黒酢をかけて食べる
●海藻サラダを食べる
サプリメントではなく、食品から摂りましょう。
まとめ
酸化と糖化はアンチエイジングの大敵です!
食事、運動、心の習慣で上手に予防して、お体を若々しく保っていきましょう。
ダイエットにもなりますので、体系を維持して、若さを維持してという両方の効果があります。