目の下のくまやたるみ、なんとかしたいとお悩みの方多いですよね。
化粧品やマッサージでも改善しない場合、貧血が原因かもしれません。
私は大丈夫と思っている方も、女性は毎月の経血により、貧血になりやすくなっています。
美容面だけではなく、さまざまな体の不調を引き起こします。
美容や健康面の意外な原因、貧血を改善する習慣を紹介します。
こんな症状があったら注意
貧血は特に自覚症状がありません。知らないうちに進行していることがあります。
健康診断を受けるとすぐにわかるのですが、何年か受けていない方は要注意です。
その不調は貧血が原因かもしれません。
貧血が引き起こす不調
□ いつも顔色が悪い
□ 目の下に青や赤のクマが出来る
□ 肌に透明感があり、色が白くなってきた
□ 立ち眩みやめまいがすることがある
□ 疲れやすい
□ 動悸がしたり、息切れをしやすい
□ 朝の目覚めがすっきりしない
□ 寒さに弱く冷え性
□ 神経が過敏になってイライラしやすい
□ あざや湿疹が出やすい
□ 気持ちが落ち込んでやる気が出ない
□ 抜け毛が増えた
□ 風邪をひきやすい
そのほかにも、耳鳴り、肩こり、腰痛、背中の痛みを引き起こすこともあります。
なんだか、あらゆる不調の原因になりますね。
40代後半、50代の女性は特に注意!
閉経前の月経は経血量が多くなり、極度の貧血になることがあります。
更年期は体にさまざまな症状が起こります。そのような症状を軽くするためには、血液の量が十分にあることが必要です。
漢方を使った血を補う治療の結果、90%の女性の更年期症状が改善したという臨床発表もあります。
閉経前からきちんと貧血の治療を行っておくとよいですね。
閉経後の貧血は、加齢により造血作用が低下していることが原因となりますので、食事や運動での改善が必要です。
また、他の病気が原因になっていることもありますので、原因を特定すると安心です。
女性に多い隠れ貧血
健康診断で貧血と診断されなくても、不調の原因が貧血であるかもしれません。
鉄分が不足する鉄欠乏性貧血です。鉄分の不足を判定するフェリチン値の検査をするとわかります。
通常の血液検査の項目には入っていません。検査結果には異常がないのに、フェリチン値に異常のある場合も多くあるそうです。そのため、隠れ貧血ともいわれています。
血液検査のときにお願いするか、内科や婦人科で検査してもらえます。
女性は、妊娠、出産、月経で貧血を引き起こす条件がそろっています。また過度なダイエットや肉・魚などのたんぱく質不足も鉄欠乏性貧血の原因となっています。
昼食は菓子パンでという方は、栄養が不足していまいます。
日本人女性の約10%が鉄欠乏性貧血を発症すると言われています。女性はあらゆる年代で鉄欠乏性貧血が起こる可能性があり、不定愁訴の原因になっていることも多くあります。
なにかしら原因不明の不調がある場合は、検査をすることをおすすめします。
貧血は病気のサインかもしれません
気になる貧血の原因
血液検査で鉄不足、貧血と診断されたら、原因を調べてもらいましょう。
原因となる病気にはどんなものがあるのでしょうか。
◆ 消化器からの出血(潰瘍、がん)
◆ 痔
◆ 子宮の病気(子宮筋、子宮内膜症、子宮がんなどによる月経過多)
私も40代なかばくらいからひどい貧血で、一時は外出もままならなくなりました。
原因は子宮筋腫による月経過多でした。
医師のすすめで胃や大腸の検査もしましたが、消化器官からの出血はありませんでした。
医師の指示で治療を2ヶ月ほど続けたら、血液検査の数値が改善し、貧血も治りました。
その後は月経過多が数ヶ月続くと貧血気味になり、2週間くらい薬を飲んで改善して、を繰り返しています。
食事にも気をつけているので、以前ほどのひどい貧血になることはありません。仕事や運動にも支障がありません。
貧血治療は安易にサプリに頼らない
貧血が気になるというとき、サプリメントを飲んでいる方も多いと思います。
スマホでポチっと買えてお手軽ですよね。
しかし、病院から処方される薬に比べて、安全性と効果が保証されていないので、おすすめできません。
サプリメントは医薬品ではありません。治療を目的としていません。
「食品衛生法」の法律が適用される食品です。
効果を臨床実験しているデータや、長く服用した場合の副作用を検証するデータがありません。効果と副作用に不安があります。
鉄欠乏性貧血で処方される薬(鉄剤)は、医薬品ですので、薬事法という法律に基づいて10年くらいの治験を経ています。副作用データも詳細に調べられます。
鉄剤には副作用もあります。
便が黒くなる、便秘になる、吐き気、めまい、胸焼けなどです。
私は、食物繊維を多く食べて、便秘を防ぎました。
また、食後に服用して、胃への刺激を少なくしました。
幸いほとんど副作用がなく、2ヶ月飲み続けられました。副作用がひどい方には、鉄剤シロップもあり、本来は子供用ですが、そちらを服用することもできるそうです。
まとめ
サロンの50代のお客様で頭痛とめまいが続いた方がいたのですが、
病院で検査しても特に問題なく、更年期かしらと思っていたそうです。
婦人科で血液検査をしたときにフェリチン値も調べてもらい、
鉄欠乏性貧血と分かり治療をしたら、3か月後くらいにはすっかりお元気になりました。
女性はフェリチン値も定期的に調べてもらうようにしたいですね。