50代から美肌や体型を保つためには、お体を健康に保つことが大切です。
お肌のコンディションは内臓の影響を大きく受けます。また体に不調があると、運動不足になったり、むくみやすかったりするため脂肪をため込み太りやすくなります。
ただし、持病がある方も「一病息災」という言葉があります。健康な人よりも、一つぐらい持病がある人のほうが健康に気を配るので、長生きするということです。
50代からの女性特有の身体の状態に気を配り、体のコンディションを良い状態に保っていきましょう。
40代の方も50代からの不調を乗り切るために、美容健康習慣を身に付けていきましょう。
50代からは女性特有の高血圧に注意
閉経後に高血圧になる女性が多く、閉経後高血圧とよばれています。
若いときは低血圧に悩んでいたので、高血圧なんて縁がないと思っている方が多くいます。しかし女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下することにより、腎臓の機能が低下して塩分を排泄できず、高血圧になるのです。
多くの女性が閉経までは血圧を心配してきたことがないので、血圧を計る習慣はないと思いますが、まめに計るようにしましょう。
健康診断で指摘されてびっくりしたという方も多くいらっしゃいます。
そのためにも健康診断は大切ですね。
更年期だから仕方ないわねと思っているホットフラッシュやめまいなども、高血圧が原因となっていて、血圧を下げる治療をすると改善したということもあります。
ただし、血圧が高い場合は婦人科または更年期外来を受診するのがおすすめです。
更年期が原因になっていると、内科を受診して処方される降圧剤が効かないケースがあります。
高血圧を予防する3つの習慣
① 塩分を少なくする
閉経後高血圧の予防のためにも、血管を強くするためにも、塩分のとりすぎには注意しましょう。
ダイエットにも塩分は大敵です。
塩分の多い食事をするとむくみやすくなります。むくむと血液やリンパの循環が悪くなり、脂肪が蓄積されてしまいます。
筋肉が落ちやすいお腹周り、腰回りなどに脂肪がついてきます。
また、味が濃いとついついたくさん食べてしまいます。主食のごはんも進みますよね。
塩分を減らすだけのダイエット方法もあるくらいです。
単純に塩分を減らすだけでも、むくみやすい方は体重が減りやすくなります。
塩分を控える食事のコツはダイエットにも◎
少しのコツで塩分を抑えることができます。試してみてください。
◆味付けをうす味にする。カレー粉、酢、レモン、唐辛子、などを料理に使うと薄味にしやすくなります。
◆汁物、煮物、炒め物を作るときは、だしを濃い目にして、みりん、砂糖を控える。日本食はもともと塩分が濃いのですが、みりんや砂糖で甘くしてしまうと、さらに塩分を濃くしないと味のバランスがとれなくなってしまいます。
◆加工食品は控える。カップ麺、ハム、カレー、干物、たらこなどは塩分が多く、一食で一日分の塩分を摂ってしまいます。できるだけ、肉、魚、野菜などを原型のまま、炒める、煮る、焼くなどでシンプルに食べましょう。たとえば干物よりお刺身がおすすめです。
◆外食は塩分に注意。ラーメンやうどんは汁を飲まない。
ダイエットでの食事の注意と同じです。
塩分控えた食事は、ダイエットにもつながりますね。
薄味に慣れるための簡単な方法
とりあえず、1週間くらい味付けを3分の2くらいにする方法です。
最初の3日間くらいは物足りないかもしれませんが、慣れてきます。
まずは1週間、味覚を慣らしましょう。
濃い味付けはクセになっていますので、少しの期間、減らして慣れることが大切です。
減塩味噌や減塩しょうゆを使うという方法もありますが、きちんと発酵させて作られているものは少ないので、あまりおすすめできません。
味噌やしょうゆは発酵食品で、腸内環境を整えるために必要不可欠です。ただし、きちんと発酵させたものでないと、その効果も期待できません。
一日にどのくらい塩分をとってもいいのでしょうか。
厚生労働省の基準によると、男性8グラム、女性7グラムです。
女性の7グラムとは、おしょうゆにすると大さじ1杯強です。
意外に少ないですね。
お刺身につけたり、煮物に入れたり、うどんを食べたりしていると、すぐに摂ってしまいそうです。
食事の塩分量はスマホのサイトで簡単にわかります。
一度、ご自分の一日の塩分量をチェックしてみるといいですね。
② 体内の一酸化窒素を増やす
一酸化窒素には血管拡張作用があるため、高血圧や心臓病、脳卒中などの症状を和らげる効果があります。
血管を若く保つためにも効果的です。
体内の一酸化窒素を増やす簡単な方法
・ 気持ちのよい温度のお湯に5分から10分つかる。
この入浴方法により、体の中の温度、体内深部温度を1度上げることができるので、一酸化窒素の分泌量が増えるのです。
・ 片鼻呼吸をする。
片方の鼻の穴を指でおさえて、くちを閉じて、一つの鼻の穴だけで呼吸をします。一日に左右10回行います。
鼻の粘膜で一酸化窒素が作られます。
③ 血管を丈夫にして血液をきれいにする
血管と血液は、水道管と水道にたとえるとわかりやすく理解できます。
血管は水道管、血液は水です。丈夫な血管にきれいな血液が流れることは、丈夫で内部に汚れが付いていない水道管に、きれいな水が流れているイメージです。
血液にコレステロールが多いと、どろどろになり血管壁に付着して、血管壁が固くなり、詰まらせてしまいます。
水道管に泥水が流れて、泥が水道管の内部に付着して詰まってしまう状況ですね。
血液もサラサラがいいですね。
血管を丈夫にして血液をサラサラにする習慣
●生活習慣
ダイエットと同じで、適切な食事と適度な運動です。
すぐに劇的に改善するわけではないので,地道に続けていくしかないですね。
また、加齢による血管や血液の衰えを防ぐために、抗酸化作用のある食材を食べることが有効です。
美容のためのアンチエイジング対策は、血管や血液のためにもなるのですね。
●食事習慣
ここでも「まごはやさし」です。
豆、ゴマ、海藻、野菜、魚、きのこ を毎日摂ることです。
特におすすめの食材
・たまねぎ、らっきょう
硫化アリルが強い血栓予防作用があり、血液サラサラに
・アマニ油、エゴマ油、オリーブ油、ナッツ、青身の魚
悪玉コレステロール値を下げて、中性脂肪減らしてくれますので、血液にとってもダイエットにとってもぜひ摂りたい食品です
・魚、卵、鶏肉、大豆などの良質のたんぱく質
血管自体を丈夫にするためには、たんぱく質の摂取が必要です。
血管の内側の細胞は良質なたんぱく質とコレステロールによって造られます。
たまねぎなどの野菜だけでは細胞を造ることができません。
血管が固くなったら戻るのでしょうか
血管は一度汚れがついて固くなっても、再生しますので安心してください。
古くなった血管の内皮細胞は、新陳代謝の作用により1000日で生まれまわるといわれています。食事や運動で新陳代謝を活発にしていきましょう。
血管年齢は測ってもらうことができます。医療機関で計測してくれますので、一度計ってみるといいですね。
最近はドラッグストアでも血管年齢測定してくれるお店があります。
まとめ
私の主人がまだ40代のころ、健康診断のときにすすめられて測ってみました。なんと血管年齢が70代と診断されびっくり。食事と運動習慣を改善したら、5年くらいで20歳以上若返りました。仕事が忙しいので、できる範囲で行いましたが、多少年月はかかりましたが、若返るのですね。