アンチエイジングには酸化と糖化を防ぐことが大事！（１）

　老化の主な原因は、年齢、酸化、糖化といわれています。
このうち、年齢については、時間の流れを止めることはできませんので、どうすることもできません。
ただし、酸化と糖化は食事や生活習慣で抑えることができます。
酸化と糖化を防ぐことより、体を若く保ち、見た目も若くすることができるのです。
酸化と糖化を防ぐ方法について、２回に分けて紹介します。

1回目は酸化についてです。

酸化とは何でしょうか？

酸化とは、物質が酸素と結びついて変質することです。
わかりやすい例が、りんごを切っておいておくと表面が黄色く変色します。
これはりんごの切り口が酸化したためです。

また、鉄のさびも酸化です。

同じことが体の細胞にも起こります。
酸化が「身体のさび」とたとえられるのはこのためです。

身体の表面ではなく、内部の細胞が酸化する

では、切ったりんごのように直接酸素にさらされている部分が酸化するのかと思いますが、そうではなく、身体の内部が酸化するのです。

人間は呼吸から酸素を取り入れて生きています。
酸素は身体の細胞のひとつひとつに運ばれます。
そのため直接酸素にさらされていない身体の内部の細胞にも酸化が起こります。

細胞が酸化するステップ

呼吸で酸素を取り入れる
→　酸素の一部が活性酸素になる
→　なんらかの原因で活性酸素が増えすぎる
→　活性酸素が細胞を破壊する　＝　細胞が酸化する
→　破壊された細胞は老化や病気の原因となる

というステップです。

活性酸素は、もともともとは身体によいもので、体内に侵入した細菌を破壊して、身体を守ってくれます。
しかし、活性酸素が増えすぎてしまうと、細菌だけではなく、正常な細胞を破壊してしまいます。
そして、体が酸化して、肌の老化、動脈硬化、がんなどの悪い影響をもたらします。

活性酸素が増える原因とは

□　紫外線
□　大気汚染
□　パソコンやスマホの電磁波
□　たばこ
□　飲酒
□　食品添加物
□　偏った食事
□　ストレス

心当たりありますでしょうか？
現代社会では、大気汚染や電磁波は避けられないですよね。
ストレスもたまりますし、お菓子には食品添加物が含まれています。

ただし、身体にはこの増えすぎた活性酸素を取り除く機能があります。

活性酸素を取り除いて酸化を防ぐ方法

「SOD」（スーパー・オキサイド・ディスムターゼ）を増やす

「SOD」とは、増えすぎた活性酸素を取り除いてくれる酵素です。
25歳過ぎると身体で作られる量が減少し、４０歳を過ぎると急速に減少します。
たしかに４０歳から老化が早まる気がします。

ＳＯＤ酵素は増やすと、酸化を防ぐことができますね。
しかし、ＳＯＤ酵素についてはまたわかっていることが少なく、臨床試験も十分に行われていません。

いまのところ確かな情報は、
ＳＯＤを含む食品は、
大麦若葉、明日葉、ルイボスティー

ルイボスティーは原産国のアフリカでは「不老長寿のお茶」と言われているそうです。
手に入りやすいのでおすすめです。

ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質を含んだ食品を食べる

抗酸化物質を含む食品を抗酸化食品といいます。
老化を遅らせ、病気を防ぐためには、酸化を防ぐための抗酸化食品を食べるといいですね。

抗酸化効果が高いおすすめの食品

・色の濃い野菜（にんじん、かぼちゃ、なす、トマト）
・キャベツ、ブロッコリー
・にんにく、たまねぎ、ねぎ、生姜
・黒酢
・大豆製品
・日本そば
・緑茶
・果物、ベリー類（イチゴ、プルーベリー、ラズベリーなど）は特に多い
・アーモンド
・鮭、えび、かに、牡蠣
・ごま
・海藻、きのこ
・アマ二油、エゴマ油、しそ油、米油、オリーブオイル、ココナッツオイル
・赤ワイン

　「ま、ご、わ、や、さ、し」の食品を食べて、よい油をとっていると、抗酸化物質も十分の摂取できそうですね。

お酒を飲む方も、赤ワインと抗酸化食品のおつまみで、老化を予防しつつ、楽しく飲み食べることができます。
ストレスも発散されるので、一石二鳥です。
ただし、アルコールの飲みすぎは活性酸素を増やしますので、注意してくださいね。